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Mabaan種族(スーダン地方)の驚くべき鋭い聴覚—Morris Kaplan報:ニューヨークタイムス・1961・XII・28
大藤 敏三
pp.1014
発行日 1962年11月20日
Published Date 1962/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202950
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スーダン共和国における未開種族はその聴力が極めてすぐれているので,科学者は彼等の聴力が動物のそれに近いものかどうかを試して見ようとしている。昨年の冬,この種族の聴力の調査を指揮した,Samuel Rosen氏は,この研究を更に進めるためスーダンに帰つている。彼と彼の妻Helenは明日,カイロへ飛び立つ予定である。当地で彼等は西独の耳鼻科医,Dietrich Plester氏及びカイロ大学耳鼻科教授のAli ElMofty氏と合流することになつている。スーダンの首都,Khartoumに於ては,厚生省より2人の内科医,1人の精神科医及び1人の人類学者が参加することになつている。
この一行はエチオピアとの国境に近い,Khartoumの東南650マイルにある小さい商業中心地,Boing(boonjと発音)に赴く。ここは,槍を用いるMabaan族の故国で人口2万。
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