薬剤
アフタ性口内炎に対するメトロンの治療成績
大石 力三郎
1
,
五十嵐 永吉
,
島田 一郎
1市立甲府病院耳鼻咽喉科
pp.427-429
発行日 1962年5月20日
Published Date 1962/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202853
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緒言
アフタ性口内炎の病因には諸説があつて未だ意見の一致を見ていない現況であるが,近時アレルギー説が最も有力視され,各種抗アレルギー剤による治療成績も既に多数報告されている。私共は昨年来興和新薬より,抗ヒスタミン,抗アセチールヒヨリン作用と,毛細血管透過性の低下作用,アドレナリン様止血作用等を有するメトロンの提供を受け,之を各種耳鼻咽喉科領域疾患に使用しているが,本剤が特にアフタ性口内炎に著効のある事を経験したので,その治療経過を追求し得た症例をまとめて,成績の概要を報告し,大方の御批判を仰ぐ次第である。
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