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一慢性腎炎患者に現れた突発性難聴に対する重曹水静注療法の検討
西川 泰次
1
,
那須 輝史
2
1大阪大学医学部耳鼻咽喉科教室
2大阪大学医学部木谷内科教室
pp.697-699
発行日 1961年8月20日
Published Date 1961/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202720
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I.緒言
突発的に発来し,原因不明の難聴の症例は古くから屡々報告されて居り,その治療として7%重曹水の静注が行なわれている。我々は最近慢性腎炎に罹患していた患者が,突然眩暈,耳鳴を伴う高度の神経性難聴を発来したので,この治療を行うに際し,腎炎に対する影響を顧慮して,特に血液,尿成分の変動について観察したので,茲に報告する次第である。
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