--------------------
耳鼻科医の老眼鏡
川崎 達矢
1
1国立静岡病院
pp.145-147
発行日 1961年2月20日
Published Date 1961/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202619
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最近耳の成形手術はMicrosurgeryの発展に伴つて拡大鏡又は顕微鏡を使用することが多く,鋭い視力と微細な手技を駆使するので体力,気力を消耗すること大である。
人生40歳を過ぎると否応なく視器の老化現象が起り始め,老眼鏡がなければ小文字が読めなくなる。而しレンズには水晶体の持つ微妙な調節作用がない。したがつて対象の遠近により,レンズの度を変えて焦点を合わせる必要がある。眼鏡の度は光学器械による検査から割出せるが,色々な場合に気持ちよく使える適正な眼鏡は自ら実験することによつてこそ選び出されるものである。
A most useful as well as economical bifo-cal glasses to be used by older and aged persons, the product of author's 10 years in devising, are introduced and described. These glasses may be constructed satisfactory to the use of ordinary person as well as that of ear, nose and throat specialist.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.