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盲人の夢に於ける感覚特に嗅覚に就いて
市原 正雄
1
1昭和医科大学耳鼻咽喉科教室
pp.617-618
発行日 1959年8月20日
Published Date 1959/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202294
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I.序言
夢とは一般に末梢的或は中枢的なる特殊刺激に促されて活動して来る其個人の特殊の心情がそれと連合する記憶を材料として客観的な実在性を帯びて描写表現される意識現象で,夢の心理現象及び之に関係する生理現象を研究する学問を夢学と称している。
余は先に夢に於ける嗅覚(日耳会,55巻,1号)(耳科,27巻,1号)に就て報告したが,今回は盲人の夢特に嗅覚に就て報告する。
In analyzing the dream of blind persons in regard to the sensations with which such persons may experiece, Ichihara found all 36 persons (100%) with visual sensation, 20(55.6 %) with hearing, 9 (25%) witn pressure, 5 (13.9%) with smell and 3 (8.3%) with taste.
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