学会座談会1
第58回日本耳鼻咽喉科学会を語る
颯田 琴次
1
,
西端 驥一
2
,
大藤 敏三
3
,
高原 滋夫
4
1東京芸術大学
2慶応大学
3日本医科大学
4岡山大学
pp.743-750
発行日 1957年9月20日
Published Date 1957/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201859
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高原 このたび私が主催しまして,第58回日本耳鼻咽喉科学会総会を岡山の地で催し,それにつきまして方々からいろいろな学者のお客さん方が参集されたのでありますが,本日は東京の颯田教授,大藤教授,西端教授にお集りいただきまして,これからしばらくこの学会をみた感想を伺う座談会を催すことになりました。まず岡山へお出でになつて始めてハツと感じられたことがありましたら一つ御発言になつたらどうでしよう。
颯田 「私は初めてではございません。30年前に参りました時の印象と比べますと,もつとしつとりした非常に良い都会の様に思いましたが,今度日本全国がいろんなことで災害を蒙つた。矢張り同じ様に岡山も埃つぽくなつて,樹が少なくなつて,そして増したものは騒音(Noise)という様なもので30年ほど前と今と比較しますと,今昔の感に堪えないものがあります。そういうものが高原さん私の一番正直な感じですね。」
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