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池松式鼓膜切開注射針
池松 武之亮
pp.569-570
発行日 1957年7月20日
Published Date 1957/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201818
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1867年Schwartzeが急性中耳炎の治療に応用して以来ポリツエル,ルーツエ,チテリー等の鼓膜切開刀の外石井,笹木等の鼓膜切開鉗子,又鰐淵式中耳腔吸引器等が今日まで使用されている。
従来鼓膜切開が急性中耳炎,其の他耳疾患に重要なる治療部面を持つている事は論を俟たない所であるが,種々なる化学療法の進展につれ稍もすると過去の遺物的療法と考え徒らに化学療法のみに頼る感がないでもない。吾々専門医の間には応々にして単にその化学療法のみに依りすぎ不幸の転機を見る事が屡々である事を思う時,中耳疾患に就ては矢張り早期鼓膜切開乃至は穿刺の重要性を念頭に置くべきである。
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