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感音性難聴を主とした治療法の検討
中村 よし子
1
,
木村 幾久子
1
1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.454-457
発行日 1956年7月20日
Published Date 1956/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201588
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緒言
感音性難聴に対する治療法は,髄液パンビング療法,ピロカルピン療法,間脳照射療法,ノイトロピン静注療法,虹波内服療法,セフアランチン療法,高単位VB1静注療法,高単位VB1髄液内注入療法,高単位VB1及びヒアルロニダーゼ髄液内注入療法,ヒスタミン療法等々,充来色々行われているが,この様に多くの治療法がある事からも示される様に,急性の難聴を除いては特に顕著な効果を来す方法は仲々ない様である。我々は最近教室に於て比較的多く行つた治療を検討したが,従来の報告と異つて余り顕著な効果は見られなかつた。これは何故であろうか?報告して御批判を仰ぎたいと思う。
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