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高音部骨導の測定について
堀口 申作
1
,
角田 忠信
1
1東京醫科齒科大學
pp.122-124
発行日 1953年3月20日
Published Date 1953/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200860
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骨導聽力測定には幾多の困難な問題があるが骨導レシーバーからの氣導音の發生は特に高音部では悩みの1つとなつている。
此の場合,氣導音は單に外耳道を塞ぐ丈けで相當に除く事が出來るのであるが,氣導音の分離に耳栓を用いた場合,同時に「生理的Weber現象が起つて,骨導の感度が高まり閾値測定を誤まらせる恐れがあるので,これは用いられて居らない。然し「生理的Weber現象」は一般に2500c.p.s.以下に起るとされているので,理論的には3000c.p.s.以上の音に對しては外耳道閉塞の影響はあり得ない譯である。
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