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Bursa pharyngeaの嚢腫の1例
北村 武
1
,
石浦 純一
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.456-458
発行日 1952年10月20日
Published Date 1952/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200768
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緒言
Bursa pharyngeaは胎生期の変異として鼻咽腔後壁に形成される上皮嚢であつて,Mayer A.(1840)によつて初めて其の存在が記載され,Tornwalat(1885)によつて初めて其れが臨床症状を起す事が述べられた。其の後その発生学的意義が次第に明かとなり,臨床例の報告も諸家によつて為されたが,本邦に於けるBursa疾患の報告は未だ少い。私共の最近,中耳炎に伴つて発見されたBursa pharyngeaの嚢腫が錐体尖端化膿症による耳性咽後膿瘍と誤られた1例を経験したので報告する。
KITAMURA and report a case of cyst in bursa pharyngea.
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