論説
副鼻腔細綱肉腫の1經驗例
林 高司
1
1日本大學醫學部耳鼻咽喉科學教室
pp.111-114
発行日 1948年6月1日
Published Date 1948/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200071
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緒言
副鼻腔細網肉腫の中我々が日常の臨牀に於て遭遇するものは癌腫及肉腫がその代表的なものであり而も癌腫はその頻度が最も高く屡々見られるものであるが、肉腫はその頻度に於て癌腫より遙かに少いものである。
從來の文献に徴してみるに肉腫の中でも圓形細胞肉腫や紡錘状細胞肉腫等がその大部分であり、副鼻腔の細網肉腫は非常に少なく私の文献渉獵の範圍では外國に於ては僅かにGreifenstein,Eigler u. Kochの例、我が國では大澤の報告をみるのみである。
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