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ひとつの經驗
古谷 綱武
pp.6-7
発行日 1951年3月10日
Published Date 1951/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200048
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同居していた青年が,ある晩とつぜん咯血して,そういうことについての知識のまつたくなかつた。私たはちおどろいた。
その日から,私の家族たちは,友人の醫者を先生にして,看護人,ことに結核患者の看護人としての知識をまなびだした。消毒についての知識や,結核という病氣そのものについての勉強も,もちろんした。私も折をみては隅部氏の「結核の正しい知識」や,宮本氏の「氣胸と整形」などを精讀,また「保健同人」なども,毎月購讀して目をとうした。
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