論説
コンムニンの經驗—特に耳鼻咽喉科領域における
井藤 康亮
pp.59-63
発行日 1948年5月1日
Published Date 1948/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200056
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
コンムニン(以下略してCとする)が賣出されてから1年を超えるが、この間にCを使つた多數症例のうちから興味あるものを集めてこゝに報告する。
Cに就ては既に多數の報告者があるやうに、化膿性疾患に對して殆ど常に卓効を奏してはゐるが、市井の實地醫家としてCにのみたよるに、いさゝかでも不安を覺える場合には、ためらう事なくスルフオンアミド劑の注射や内服を併用し、又その他の局所及全身療法を施した。從つて治療の功をCにのみ歸することのできない場合がすくなくないのである。特にCを1-2本の少數囘使用した場合において然りである。それでそうした症例はなるべくこゝに採録しないことにした。
Copyright © 1948, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.