Japanese
English
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雄性性腺に対するローヤルゼリーの効果
THE EFFECT OF "ROYAL JELLY" ON THE MALE REPRODUCTIVE ORGANS
宍戸 仙太郎
1
,
入沢 俊氏
1
,
今林 健一
1
,
白井 将文
1
,
松下 鈆三郎
1
,
加賀山 学
1
Sentaro SHISHITO
1
,
Shunshi IRISAWA
1
,
Kenichi IMABAYASHI
1
,
Masafumi SHIRAI
1
,
Shozaburo MATSUSHITA
1
,
Manabu KAGAYAMA
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University Schoo lof Medicine
pp.205-209
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204019
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I.緒 言
睾丸機能はホルモン分泌作用と精子形成作用に大別され,その機能は上位中枢である間脳下垂体系の支配を受けていることは明らかである。即ち下垂体前葉より分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)が睾丸間質細胞からのSpermatogenic steroidと共に精細管上皮に作用して精子形成を,黄体ホルモン(LH)は問質細胞に作用して男性ホルモン分泌を促進するとされている。一方これら睾丸機能促進物質の中で生体外物質として,Rhizopusの菌体成分中にgonadotropic factorが見出され,又その他種々の物質も挙げられている。近時女王蜂の食餌として働き蜂の口中より分泌される王乳即ちローヤルゼリーについては広く生化学的検索が行なわれ,臨床的にも慢性疾患特に神経血管障害等に大きな効果が認められている。更にTownsend等1)はDrosophilaに対してローヤルゼリーのエーテル抽出物を投与し,急激な成熟と産卵速度の増加を認めている。よつて私達はローヤルゼリーの睾丸機能に及ぼす影響について検索する目的でウイスター系ラッテを用いてローヤルゼリーを投与し,注射前後の組織学的・生化学的検索を行い,2,3の興味ある成績を得たと思われるので弦に報告する。なおローヤルゼリーとしては中外製薬株式会社製のローゼリーを使用した。
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