Japanese
English
--------------------
転移性精索腫瘍の1例
A CASE OF METASTATIC TUMOR OF THE SPERMATIC CORD
田辺 与市
1
,
小野 利彦
1
,
岡村 喜明
2
Yoichi TANABE
1
,
Toshihiko ONO
1
,
Yoshiaki OKAMURA
2
1京都市中央市民病院泌尿器科皮膚科
2京都府立医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology & Dermatology, Kyoto Municipal Civil Hospital
2Department of Urology, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.635-638
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204113
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
精索腫瘍の報告は比較的多く,既に欧米で約380例,本邦で約55例といわれている。しかし,その大部分は原発性のものであつて,転移性精索腫瘍についてはその数極めて少なく,高井ら1)(1959)によれば内外文献上で20例前後,本邦では僅かに3例を数えるにすぎない。
我々は最近,睾丸腫瘍の疑いで除睾術を施行したものが,睾丸,副睾丸には異常なく転移性の精索腫瘍であることが判明,しかも偶然丁度1年前に胃切除術を受けており,この胃癌(腺癌)が原発巣と考えざるを得ない症例を経験したのでここに報告する。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.