Japanese
English
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粗製コールタール含有・ハイドロコーチゾン軟膏の治験
CLINICAL EXPERIENCE OF CRUDE COALTAR CONTAINING HYOROCORTISONE
丸山 雍一郎
1
,
浦野 和民
1
,
森田 宏
1
,
木佐森 厚子
1
Yoichiro MARUYAMA
1
,
Kazutami URANO
1
,
Hiroshi MORITA
1
,
Atsuko KISAMORI
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, The Jikeikai University School of Medicine
pp.591-593
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204103
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I.はじめに
従来より皮膚疾患の外用薬としてタール剤が用いられて来た。1906年にDindが粗製コールタールを皮膚疾患に用い,特に湿疹に有効であつたとの報告以来,Brocq,Tamhon,Chajes等が追試してその有効性を確認している。
我が国では1911年に億川がタールを小児湿疹に用いたのを始めとして,その後ワゼリン,ラノリン,硼酸亜鉛華軟膏等種々の基剤に1〜3%の割合に混じられ,主に慢性皮膚疾患の治療に応用され,その価値も広く知られるに至つた,一方ハイドロコルチゾンの皮膚疾患に対する局所応用は多大の効果を上げている事は既に認められているが,その欠点としで慢性化した皮膚疾患において,治療中屡々症状固定し,奏効し難くなる事,亦一旦治療休止後再燃を見る事等がある。
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