Japanese
English
薬剤の臨床
Tetracycline-Nystatin (Achrostatin Ⅴ)の効果主として真菌出現予防について
Availability of tetracycline-nystatin (Achrostatin Ⅴ),particularly that for the protection of the appearance of candida
水野 重光
1
,
吉元 昭治
1
,
於保 英彦
1
Shigemitsu Mizuno
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.319-322
発行日 1961年4月10日
Published Date 1961/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202405
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抗生物質は各種感染症に対し顕著な効果を発揮しつつあるが,一方において臨床応用の普及に伴い種々の事故ないし欠点も発揮するに至つた。菌交代現象に関連する真菌症,ことにCandida albicansの増殖によるカンジダ症の発生も抗生物質療法に伴う障害の一つである。カンジダ症の発生にはCandidaの出現が先行するか或いは既に潜在せるCandidaの繁殖,症状発現への発展があるわけであるが,Candidaが出現しても必ずカンジダ症症状を呈するわけではない。しかし身体の条件如何(重症患者,虚弱者,手術後,妊婦など)によつては,大量,長期間に亙る投与はカンジダ症症状を誘発するおそれなしとしない。従つて大量投与,ことに広領域抗生物質の長期投与の際には常に真菌出現を念頭に入れておく必要がある。
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