Japanese
English
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疣贅様表皮発育異常症の1例
A CASE OF EPIDERMODYSPLASIA VERRUCIFORMIS
柳沢 千鶴代
1
Chizuyo YANAGISAWA
1
1順天堂大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Schcol of Medicine, Juntendo University
pp.975-978
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203896
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I.緒 言
本症は1922年F. LewandowskyおよびW. Lutz1)によつて最初の1例が報告され,Epidermodyspiasia verruciformisと命名された。同年Fuchs2)も同一疾患とみなされるやや軽症なる1例を報告している。1926年Hoffmann3)は汎発性疣贅症の名称のもとに類似症例を報告してLewandowskyの記載した疾患の独立性について批判を加えたが,その後本症の本態についてはこれを先天性の異常とするものと,扁平疣贅の汎発したものに他ならずとする説と対立し,議論を繰返しつつも大勢は寧ろ後者に傾きつつあるように見てとれる。本邦に於ては大正14年増田4)によつて第1例が報告されて以来現在迄に約50例が知られているが,最近吾々は本症の1例を観察する機会を得たのでここに報告すると共に以下いささか考察を加えて見たい。
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