Japanese
English
--------------------
腎杯嚢腫に伴つた慢性局所性腎孟腎炎による偏腎性高血圧症の1例
A CASE UNILATERAL HYPERTENSION WITH THE CALYCEAL CYST ACOMPANIED BY THE CHRONIC AND LOCAL PYELONEPHRITIS
夏目 修
1
,
塩 暢夫
1
,
中山 靖佐
2
Osamu NATSUME
1
,
Nobuo SHIO
1
,
Yasusuke NAKAYAMA
2
1東北大学医学部泌尿器科学教室
2仙台鉄道病院泌尿器科
1Urological Clinic, Tohoku University School of Medicine
2Urological Department, Sendai Railway Hospital
pp.589-592
発行日 1964年6月1日
Published Date 1964/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203807
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒 言
偏腎性高血圧症は比較的稀な疾患ではあるが,その多くは腎摘除術など泌尿器科的手術により治癒せしめ得るため,近年泌尿器科領域における重要課題の一つとして取り上げられて来ている。偏腎性高血圧症を来す疾患としては腎腫瘍,慢性腎盂腎炎,水腎症,腎動脈血行障害などが挙げられるが,中でも慢性腎盂腎炎は高血圧を合併する頻度が高く,又腎摘除術を行なつて好成績を得た報告も甚だ多い。
最近我々は腎杯嚢腫に伴う局所性慢性腎盂腎炎により高血圧を来したと考えられた興味ある症例を経験したので報告する。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.