Japanese
English
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高血圧を伴つた結核性萎縮腎の1例
A CASE OF TUBERCULOUS NEPHROCIRRHOSIS WITH HYPERTENSION
夏目 修
1
,
中山 靖佐
2
Osamu NATSUME
1
,
Yasusuke NAKAYAMA
2
1東北大学医学部泌尿器科学教室
2仙台鉄道病院泌尿器科
1Urological Clinic, Tohoku University School of Medicne
2Urological Clinic, Sendai Railway Hospital
pp.993-996
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203625
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I.緒言
最近,泌尿器科領域における治療の進歩は目ざましいものがあるが,中でも腎性高血圧症は新しい課題として注目されつつある。とくに検査法の進歩により,従来本態性高血圧症として取扱われ治療されてきた患者が,腎性とくに偏腎性疾患による高血圧を発見され,腎摘除術などの処置により軽快した症例もかなり増加している。我々も本態性高血圧症として内科的に治療されていたが軽快せず,泌尿器科的検査により萎縮性腎結核による偏腎性高血圧を発見し,患腎摘除により血圧の正常化をみた症例を経験したのでここに報告するとともに,腎結核と高血圧との関係についても多少の考察を加えてみた。
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