Japanese
English
原著
最近10年間における扁平苔癬の統計について
Statistical Analysis of Cases of Lichen Planus Experienced During the Past Ten Years
宮本 由美子
1
,
前田 基彰
1
,
西野 健一
1
,
安野 洋一
1
Yumiko MIYAMOTO
1
,
Motoaki MAEDA
1
,
Kenichi NISHINO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.395-399
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201894
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昭和42年から昭和51年までの10年間に京都府立医科大学皮膚科外来を訪れ,臨床的ならびに組織学的に扁平苔癬と診断された43例について集計した.
1)発症頻度は0.10%で,近年増加の傾向がみられるが,特に薬剤によると思われる症例の増加傾向が認められた.
2)初発年齢は中年層にピークがあり,薬剤による扁平苔癬を含めると高年者に頻度の増加があり,40歳以下には薬剤との関連はみられなかった.
3)合併症,既往症として胃十二指腸症状のあるものが26%にみられ,消化性潰瘍の合併を4例に認め,うち1例は胃癌に進展していた.
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