Japanese
English
原著
皮膚抗酸菌症・最近20年間の統計的観察
Statistical Observation on Cutaneous Mycobacteriosis in Recent 20 Years
高橋 泰英
1
,
田中 盛久
1
,
黒沢 伝枝
1
,
中嶋 弘
1
,
金子 保
2
Yasuhide TAKAHASHI
1
,
Morihisa TANAKA
1
,
Tsutae KUROSAWA
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Tamotsu KANEKO
2
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
2横浜市立大学医学部内科学第1教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
2First Department of Internal Medicine, Yokohama City University School of Medicine
pp.675-680
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202669
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最近20年間(昭和35〜54年)における,当教室の皮膚抗酸菌症を統計的に観察した.
皮膚抗酸菌症は108例あり,全新患者数の0.09%を占めていた.その内訳は,皮膚結核が71例(真性皮膚結核31例,結核疹40例),らいが23例,非定型抗酸菌症が14例(M.marinum11例,M.chelonei 3例)であった.これとは別に,顔面播種状粟粒性狼瘡が74例あった.皮膚結核は減少傾向にあり,特にバザン硬結性紅斑において顕著であった.また高齢化の傾向が窺われた.しかし顔面播種状粟粒性狼瘡は増減傾向,高齢化傾向は認められなかった.らいは結核同様減少傾向が認められた.これらに対し,非定型抗酸菌症は増加傾向を示し,最近では最も多い皮膚抗酸菌症になった.
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