文献紹介
乳児における血管腫手術の適応,他
pp.21
発行日 1964年1月1日
Published Date 1964/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203671
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吾々の経験によると,乳児の血管腫は,自然に消退する僅かの症例に属するか,拡大する症例に属するか判断することは困難である。従つて吾々は全例に治療を施すことが必要と考えている。正中線に存する平坦な単純性血管腫(Naevi flammosi)は例外で,これは自然に褪色する。点状血管腫は,見出すとすぐに,穿刺法を行なう。他のすべては,切除する。但し外科的治療にその大いさと,部位とが適合している場合である。もし然らざれば経験ある放射線医師の手に委ねる。注射療法は陰茎亀頭の血管腫においてのみ著効を奏する。以上以外の方法は吾々としては治療の問題として顧慮に入れない。(Oberniedermayr, A.:Indikation zur Hämangiomoperation im Säuglingsalter, Dtsch. med. Wschr. 88, Jg. Nr. 26, 1336, 1963)
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