Japanese
English
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DADAグルコン酸塩等モル混合物による末梢循環障害性皮膚疾患,血管炎および下肢結節症の治療
TREATMENT OF DERMATOLOGICAL DISEASES DUE TO PERIPHERAL VASCULAR DISO-RDERS : VASCULITIS AND NODULAR LESION OF THE LEG WITH LIVERALL
水野 信行
1
,
小林 晋作
2
,
片海 晟伍
2
Nobuyuki MIZUNO
1
,
Shinsaku KOBAYASHI
2
,
Seigo KATAUMI
2
1東京大学医学部皮膚科学教室
2三共高峰研究所
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Tokyo University
2Sankyo Takamine Laboratory
pp.1065-1069
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203640
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I.はじめに
Krebsら(1948)はアンズの核の水溶性成分からパンガミン酸を発見した。このものはビタミンB群の存在する天然物中に存在していて,たとえば植物の種子,胚芽,ビール酵母,牛血清,馬の肝臓からも抽出された。またその物理的,化学的性質もビタミンB群化合物に似ているのでビタミンB15と命名した。彼等はその実験式にC10H19O8Nを提出し,初めグルクロン酸のアミン誘導体であると推定していたが,その後糖成分はグルコン酸であることが分つた。そこでバンガミン酸はGlucono dimethylamino acetateであると考えられた。
ところがCasu,DansiおよびZaniniら(1958)により従来パンガミン酸と考えられていた物質はDiisopropylamine dichloroacetate (DADAと略記)とグルコン酸塩との種々の割合による混合物であることが明らかにされた。
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