Japanese
English
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肢端の皮膚色素異常症症例
DYSCHROMIA IN ACRAL REGIONS
柿沼 豊
1
,
渡辺 利夫
1
,
鳥羽 靖
1
Yutaka KAKINUMA
1
,
Toshio WATANABE
1
,
Yasushi TOBA
1
1福島医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Fukushima Medical College.
pp.67-71
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203426
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I,はじめに
遺伝性対側性色素異常症(以下Dsh.と略記)及び網状肢端色素沈着症(以下Ar.と略記)はいずれも我国において始めて記載された四肢末梢の色素異常であり,又その後の報告も殆んど本邦例に限られている。これらはいずれも,家族的,遺伝的発生を伴うことが少なくないが,このうちDsh.に対しては類似の病像が凍瘡,肢端紅痛症等の後に発生しうることが,伊藤によつて記載された。
しかしこの様な症例は,その後殆んど報告されず,又Ar.に対しては類似病像の後天的発生の記載は未だない。
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