Japanese
English
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先天性尿管弁膜症の1例
A CASE OF CONGENTAL URETERAL VALVE
篠田 孝
1
,
尾関 信彦
1
,
伊藤 鉦二
1
,
阿部 貞夫
1
Takashi SHINODA
1
,
Nobuhiko OZEKI
1
,
Shozi ITOH
1
,
Sadao ABE
1
1岐阜県立医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Gifu Prefectural Medical School
pp.719-723
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203336
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I.緒言
尿管の先天性弁膜形成は,尿管の奇型の範疇に分類されているが,これを剖検中に発見する事は決して稀れなものでなく,殊に新生児,胎児の剖検の5〜20%に発見されると言う。然しながら,これが原因となつて臨床的に尿管狭窄症状を表わして来ることは極めて稀れであり,外国ではHu-nner,G.L.(1926)の報告以来8例,本邦では9例の報告に止まる様である。吾々も最近,先天性弁膜形成によると思われる水腎,水尿管症を経験したので報告すると共に,本症について聊かの考按を加えたいと思う。
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