Japanese
English
原著
前立腺結石症の症例
SIX CASES OF CALCULUS OF PROSTATE GLAND
篠田 孝
1
,
尾関 信彦
1
,
伊藤 鉦二
1
,
阿部 貞夫
1
Takashi SHINODA
1
,
Nobuhiko OZEKI
1
,
Shōzi ITO
1
,
Sadao ABE
1
1岐阜県立医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Gifu Prefectural Medical School
pp.773-775
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203128
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I.緒論
前立腺結石症は,1586年Marcellus et Don-atusの記載に始まるが,本邦では明治43年に折茂が第1例を報告してから,昭和33年に百瀬が143例の集計的考察を行い,現在までに自験例6例を含めて文献上172例を数える。
本症は尿路結石中では最も発生頻度の少いものであるが,必ずしも稀な疾患ではないと考える。一般に固有の症状を欠き,偶発合併症を主訴とする関係から,更に多くの症例が発見されずに潜在していると思われる。
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