Japanese
English
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巨大水腎症の1例
A GIANT HYDRONEPHROSIS:CASE REPORT
東福寺 英之
1
,
田崎 寛
1
,
鈴木 清
2
Hideyuki TOFUKUJI
1
,
Hiroshi TAZAKI
1
,
Kiyoshi SUZUKI
2
1慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科学教室
2慶応義塾大学医学部石田内科
1Department of Urology, School of Medicine, Keio University
2Depertment of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.1021-1029
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203188
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I.緒言
水腎症は腎盂尿管移行部以下の尿路に於ける何らかの原因により尿の欝滞を起し,腎盂腎杯の拡張と腎実質の萎縮を招来する一連の症候群であるが,結石,結核,腫瘍等による二次的なもの以外に,原因が判然としない所謂狭義の水腎症にも屡々遭遇する。しかも内容が11を越える巨大水腎症となると巨大であるという"結果"のみが前景に立ちその原因は最早確認出来ず,臨床経過及び検査成績,手術所見及び摘出標本の検索から僅かな手掛りを見出して,その発生過程を憶測するに止まる場合が少なくない。
我々は最近内容約101に達する巨大水腎症の一例を経験したので茲に報告すると共にその発生原因等に就て若干の考察を加えてみた。
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