Japanese
English
原著
陰嚢水腫に対する「アンチヘモロイド」の効果に就いて
EFFECT OF "ANTIHEMORRHOID" ON SCROTAL HYDROCELE
塩田 欣栄
1
K, SIOTA
1
1香川県厚生農業協同組合連合会,滝宮病院外科
1Takimiya Hospital, Kagawa Prefecture
pp.783-784
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203130
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陰嚢水腫は日常よく見られる疾患で小児に多くKrönleinによると1歳末満のものではその全数の約40%を占めるといわれている。
この治療法には穿刺法と手術的療法があるが,穿刺法のみでは再発が多く,穿刺後の注入薬物として内壁を腐蝕させる目的で従来小量の沃度チンキ,アルコホル,5%石炭酸液,2%フォルマリン液等が使用されていたが,何れも刺激が強く疼痛,腫脹を訴えるため不可にして,近年では塩酸キニーネ液または尿素液を使用している。私は過去1年余にわたり陰嚢水腫に対し穿刺後アミノン製薬の製品アンチヘモロイドを注入し予想外の効果を認めたので,ここに報告する。
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