紹介
疱疹状皮膚炎の治療,他
pp.751
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203124
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比較的特異的な薬剤を使用できるに拘らず,本症の治療はなお困難である。コルチコステロイド,抗生物質,スルファピリジン,砒素剤,Diaminodiphenylsulfoneを使つて無効であつても,なお試みるべき療法がある。他のスルフォンアミド,たとえばtriple sulfonamides,acetyl sulfisoxazole(gantrisin),sulfisomidine(Elkosin)の使用である。Costello & Buncke(Arch. Derm 72, 348. 1955)はacetosulfone(Promacetin)を推賞している。これは経口的に3〜4gを与え,多数例に有効であつた。上記著者等はacetosulfone 2gとスルファピリジン1gとを同時に与え,各単独より有効であつたという。Schulzはスルファピリジン拮抗剤(2-aminopyridine derivative of paraaminobenzoicacid)を16例に試み良い効果を認めた(Hautzarzt 10, 129, 1959),またThoroczkayは脊椎X線照射によつて37例中28例に良い結果を得たという(Hautarzt 8, 2671957)恐らくスルフォンアミドとsulfoxineあるいは,acetosulfoneとを併用するのが,従来の薬剤が無効の場合,最もよい方法であろう。
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