Japanese
English
原著
女子尿道脱の2例
TWO CASES OF FEMALE URETHRAL PROLAPSE
穴口 重郎
1
Jyuro ANAGUCHI
1
1国立栃木病院皮泌科
1Department of Dermato-Urology, Tochigi National Hospital
pp.777-780
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203129
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緒言
尿道脱はそれほど稀な疾患ではない。外国文献の記載はSäuferlin1)によると1732年Solingenが始めてであり,その後1891年Kleinwächter2)は本症100例について,1896年Kümmel3)は120例,1898年Singer4)は152例,1908年Stoeckel5)は200例,1929年Säuferlinは自験例6例と共に,本疾患について詳細な考察を加えている。
一方本邦に於ては1905年谷本6)が第1例を発表して以来,落合7)は1941年迄に46例,占部,大西8)は1942年迄に59例,奥井,増田,児玉9)は1950年迄に65例,中野10),は1942年以降1959年迄に61例を集め,梅津,吉田11)は落合の報告以後1959年迄73例を集め落合の46例と合わせて119例について夫々統計的観察を行つている。著者は1958年より1960年迄の3カ年に中野の報告以後自験例2例を含めた13例を集め得たので,簡単に症例の報告と若干の考察を加えた。
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