Japanese
English
原著
肢端脈管麻痺性厚皮症(井尻)と思われる1例
A CASE OF PACHYDERMIA ACROVASOPARALYTICA (IJIRI)
帷子 康雄
1
,
太斉 公男
1
Y. KATABIRA
1
,
K. TASAI
1
1弘前大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Dermato-Urological Department of Hirosaki University
pp.593-596
発行日 1961年7月1日
Published Date 1961/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203089
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I.緒言
本症1)2)3)は井尻辰之助氏が大正6年,第17回日本皮膚科学総会に"下垂位に於ける肢端の一種の充血状態並びに之に伴う固有の皮膚変化(Acro-vasoparalytische Senkungshyperamia)に就いて"と題して5例を報告し,次いで未だ記載されざる一種の皮膚疾患"肢端脈管麻痺性厚皮症Pa-chydermia acrovasoparalytica"と命名したものであるが,以後かかる症例の報告は行なわれておらないもののようである。我々は最近,種々の点で井尻の記載に合致し,概ね本症に該当すると思われた症例に偶々遭遇したので,以下に報告する。
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