Japanese
English
--------------------
Corpora liberaの2例
TWO CASES OF CORPORA LIBERA
藤田 幸雄
1
,
浜屋 修
2
Yukio FUJITA
1
,
Osamu HAMAYA
2
1福井市藤田皮膚泌尿器科病院
2金沢大学医学部泌尿器科教室
1Fujita Dermato-Urological Clinic, Fukui.
2Department of Urology, School of Medicine, Kanazawa University.
pp.1001-1003
発行日 1960年11月1日
Published Date 1960/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202941
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
陰嚢水瘤が陳旧となると稀にその内部に種々の増殖物が発生し,腔内に突出したり,或はポリープ様に茎をもつて固着するか,遊離して存在することがある。このようなものを陰嚢水瘤小体と総称する。このうち莢膜腔内に遊離して存する固形物を遊離体(Corpora libera又はfreie Hydro-celenkörper)又はScheidenmäuse (Casper)ともいう。また多数の米粒大球状物が発生するときは,米粒体(Corpora oryzoidea)といわれ,軟かい澱粉様凝塊物としてあらわれるときは,澱粉体(Corpora amylacea)といわれている。
本邦に於いて所謂Corpora liberaに関する報告は小俣,鈴木等をはじめとして現在までに22例が報告されているに過ぎない。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.