Sulfadimethoxineによる尿路感染症の治験例

A CLINICAL EVALUATION OF SULFADIMETHOXINE ON URINARY INFECTION

I．緒言

　近年来数多くの抗生剤が泌尿器科領域の感染症の治療に供せられ，その果す役割が大なることが認められた。しかしその乱用が招く起炎菌の薬剤耐性，菌交代症等の問題が漸くクローズアツプされてきた。そのために最近副作用が少く，長時間血中濃度を維持し，しかも広い抗菌性を有する多くの新サルフア剤が出現しつつある。

　今回，その1つSulfadimethoxine （Sulxin）〔中外〕の試供を受ける機会を得たので，治験を試み，その成績を報告する。