Japanese
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薬剤の臨床
Sulfadimethoxineの治療評価
Therapeutic evaluation of sulfadimethoxine
徳田 源市
1
,
青河 寛次
1
Geniti Tokuda
1
1京都府立医科大学産婦人科学
pp.479-491
発行日 1960年5月10日
Published Date 1960/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202203
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Ⅰ.いとぐち
Sulfa剤の最近の傾向が,数年前Sulfametho—xypyridazineが"明日のSulfa剤"として登場して以来,従前の高級Sulfa剤からいわゆるLong-acting Sulfa剤にむかつていることは,今更言うまでもない。これら一連のLong-actingSulfa剤は投与態度の面でも著しい特徴を示すが,抗菌力の点では著差がないと言われて居り,従つて,理論上,投与間隔が長期であればあるほど,又,副作用が少なければ少いほど,これら一連の薬剤中優れたものと言い得るのである。
今,従来の高級Sulfa剤に関する基礎的並びに臨床的研究の文献を概括するとき,各薬剤箇々の性状についてはかなり詳しく追求されているけれども,各薬剤間の特徴を比較検討すれば,その実験方法・検索態度に著しい相異があるのに気附くのである。Sulfa剤の如く,一連の化合物がかくも多数合成検討されている例は他に比をみないに拘らず,かかる個別性は誠に惜しむべきと云う外はない。
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