Japanese
English
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膀胱線維肉腫の1例
A CASE OF THE PRIMARY FIBROSARCOMA IN URINARY BLADDER.(This is a case in which ileocystoplasty was performed after total removal of the bladder and urethra).
田林 幸綱
1
,
細谷 賢次
1
,
山本 秋次
1
Yukitsuna TABAYASHI
1
,
Kenzi HOSOYA
1
,
Akizi YAMAMOTO
1
1東京医科大学泌尿器科教室
1The Departrnent of Urology, Tokyo Medical College.
pp.1179-1184
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202672
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原発性膀胱肉腫は膀胱腫瘍中でも稀有に属すると云われている。即ちMunwes(1910)によると719の膀胱腫瘍中僅かに32例(4.5%)であると云う。この頻度は各氏の統計中最大値の様で,Gardner(1915)は365例中7例(1.9%),Packand Le Feure(1930)は522例中僅かに2例(0.38%),Ratliff and Valk(1939)は552例中3例(0.54%)等の報告を平均すると略々2%以下と思われる。
本症に関する最初の記載はDeschamps(1791)であるとされている。Deming(1924)は文献の集積で379例を数え得るとしているがRatliffand Valk(1939)は約200例としている。またKatzen(1952)は158例であると云う等,その症例数は実に不確実であるが何れにしても多数のものとは考えられない。
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