Japanese
English
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紅斑性天疱瘡の1例
A CASE OF PEMPHIGUS ERYTHEMATODES
佐藤 象治
1
Kisaharu SATO
1
1順天堂大学医学部皮膚科
1Dept. of Dermatology,Juntendo University.
pp.799-802
発行日 1959年8月1日
Published Date 1959/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202614
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紅斑性天疱瘡(Senear-Usher症候群)は1921年Chicago Dermatological Societyに於けるOrmsby及びMitchelの患者供覧に始まるが,次で1926年Senear及びUsherが11例の症例を記載し,之を天疱瘡とエリテマトーデスの中間に位する病型ならんと述べて以来注目を惹き,その本体に関して果してSenear等の見解を妥当とすべきか或はエリテマトーデスの一型とすべきか或は又,天疱瘡に属するものとすべきか,数多く論議が重ねられたが,最近に至つては,之を天疱瘡の一型とする考え方に略々落付きつつある様に思われる。
本症に関する研究は当初より主として米国に於いて活発であり,その報告例も又多いが,その他の国に於いては比較的報告例も少いように見受けられる。本邦に於ける報告例は斎藤,落合,高安等以来8例を数え,最近では佐野等詳細な論著に接するが,余も最近本症の一例を観察する機会を得たので此処に報告する次第である。
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