Japanese
English
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著明な精神症状を伴つたBourneville-Pringle氏母斑症の1例
A CASE OF BOURNEVILE-PRINGLE'S PHACOMATOSIS ACCOMPANIED WITH REMARKABLE PSYCHOTIC STATE
菅原 亨
1
Tōru SUGAWARA
1
1渡辺病院皮膚泌尿器科
1Department of Dermatology and Urology,Watanabe Hospital
pp.465-469
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202548
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Bourneville-Pringle母斑症に於ける精神症状の発現頻度は曽田1)に拠ると癲癇作は64.4%,智能障害は71.4%の高率を示し,このうち癲癇発作と智能障害とを併発しているものは54.7%(126例中69例)である。該精神症状が本症病変の主要因子たる結節性脳硬化症に由るものである事は周知の通りであり,その脳内病変は近来頓に発達した脳波学的検索,気体脳室撮影等により更に明瞭に裏付けられている。
私は,幼時より頻回の癲癇発作を繰り返しつつ高度の智能障害と精神荒癈を来した結節性脳硬化症の一患者に於て,定型的な皮膚発疹の存在を認めたので茲に簡単に報告し,特に脳波所見,気体脳室撮影所見について二,三の問題に言及してみたい。
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