Japanese
English
--------------------
Bourneville-Pringle母斑症の1例
A CASE OF BOURNEVILLE'S DISEASE.
斎藤 文雄
1
,
松田 イツ子
1
F. SAITO
1
,
I. MATUDA
1
1東邦大学皮泌科
1Department of Dermatology and Urology, School of Medicine, Tōhō University
pp.1189-1193
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202674
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
本症の顔面皮疹はBalzer,Ménétrier,Pringle以来脂腺腫の名で知られ,その後皮膚以外の諸器官にも同時に結節性硬化症,腎腫瘍並びに眼底病変の合併することよりVan der HoeveはPhakomathoseと呼称することを提唱した。本邦では川村1)が詳細に研究し,組織所見より脂腺腫の名は不適当で,脂腺のその数及び大きさの増加を見る場合は少なく,概してその形態の種類の変化が主で,主体をなすものは結合織,血管の病変という考えよりBourneville-Pringle母斑症(B-P母斑症と略す)と呼ぶことに賛同している。著者等は典型的な顔面皮疹,結節性硬化症,腎腫瘍並びに眼底腫瘍を有するB-P母斑症の1例を経験したので報告したい。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.