Japanese
English
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膀胱筋腫症例
A CASE OF MYOMA OF THE BLADDER
林 敏雄
1
,
浅井 明
1
,
坂本 武彦
1
B. RIN
1
,
A. ASAI
1
,
T. SAKAMOTO
1
1慶大医学部皮膚泌尿器科教室
1Department of Urology, Keio University. School of Medicine
pp.391-393
発行日 1959年4月1日
Published Date 1959/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202532
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緒言
Andersonによれば,上皮性及び非上皮性を問わず,膀胱良性腫瘍は,乳頭腫が断然多く,これが悪性への移行性を考えて除外すると,良性の膀胱腫瘍は極めてわつかであるとしている。即ち,文献上では,線維腫,線維筋腫,滑平筋腫,横紋筋腫,神経線維腫,神経節神経腫,血管腫,粘液腫,腺腫,粘腋腺嚢腫,Granular cell myobla-stoma,皮様嚢腫,奇型腫及びent eric and neu-roenteric Cyste等が報告されているが極めて稀である。線維筋腫及び滑平筋腫はその中では比較的に多く見られるものである。普通単発で,大きさは数grから,最高9200grまでのものが知られている。これらの腫瘍の或るものはPolyp様であり,組織学的には介在する線維組織の間に,多様の滑平筋線維が交錯し,或は平行に整列しているのを特徴とする。我々は純粋なる膀胱滑平筋腫の1例を経験したので,茲に報告する。
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