Japanese
English
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アオカミキリモドキによる水疱性皮膚炎
BULLOUS DERMATITIS CAUSED BY THE XANTHOCHROA WATERHOUSEI HAROLD (Case report)
岩重 毅
1
Kowashi IWASHIGE
1
1昭和医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology Showa medical School
pp.272-276
発行日 1959年3月1日
Published Date 1959/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202508
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緒論
日常の診療に当り,特に夏季の期間は昆虫の刺螫又は其の体液による皮膚炎の患者に遭遇する場合が多い。斯る際線状皮膚炎の如く発赤,膿疱形成等が線状に現われる臨床症状が特有であれば病原虫までも容易に知る事も出来るが,単に丘疹,又は水疱のみで何等診断に特別な根拠の見出されない場合には患者又は家族の助言が無い限り残念ながら病原虫迄も知る事は困難である。
私も明かに昆虫による水疱性皮膚炎と思われる5例の患者に遭遇し種々検索実験の結果アオカミキリモドキ(Xanthochroa waterhousei Har-old)によるものと思われたので茲に報告する次第である。
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