Japanese
English
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淋菌の培養に関する研究,特に多数例を対象とした培養成績の比較
STUDIES ON CULTURES OF GONOCOCCI, ESPECIALLY ON THE COMPARISON AMONG THE RESULTS OF CULTURE OBTAINED BY A LARGE NUMBER OF CASES.
八木沢 徳五郎
1
Tokugoro YAGISAWA
1
1横須賀市立性病診療所
1Yokosuka Venereal Hospital
pp.185-191
発行日 1959年2月1日
Published Date 1959/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202490
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緒言
最近培地の組成及び培養方法のたゆまざる研究に依つて淋菌の培養成績は極めて良好となつて来た。婦人淋疾の診断に於ても培養検査の必要なことは論を侯たない。ここに於て淋菌培養に用いる培地の良否は診断能力に大きな影響を及ぼす。従つて更に良い培地を得るために現在の培地の各種条件を比較検討することも亦必要であろう。
私はたまたま数年にわたり横須賀市立保健所及び(後に分離して)横須賀市性病疹療所に感染源調査の目的を以て来診した外国人相手の特殊職業婦人約1万名からの材料を対象として淋菌培地の研究を行い,特に増地への加入血液の多少,血液寒天とチヨコレート寒天の比較,クリスタルヴアイオレツトの影響,チスチンの影響,可溶性澱粉の影響,及び各種既製乾燥培地の比較等を検討する機会を得た。ここにその成績をまとめて報告し,御批判をあおぎたい。
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