Japanese
English
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レスタミンA軟膏の臨床使用成績
CLINICAL USE OF RESTAMIN A
山田 実
1
,
藤田 俊男
1
,
福田 正二
1
,
佐藤 吉昭
1
,
石井 敏直
1
Minoru Yamada
1
,
Toshio Fujita
1
,
Shoji Fukuda
1
,
Yoshiaki Sato
1
,
Toshinao Ishii
1
1東京医科歯科大学皮膚泌尿器科
1Department of Dermatology and Urology, Tokyo medical and dental university.
pp.793-799
発行日 1958年7月1日
Published Date 1958/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202317
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乳剤性軟膏,水溶性軟膏が我国皮膚科領域に於いて取り上げられてより既に10年近い歳月を経過し,その適応も略々定まつた感がある。亦一方主薬として抗ヒスタミン剤配合の有効なる事も周知の通りで,之等配合剤は湿疹群を始めとして掻痒性皮膚疾患の局所療法剤として優位を占めている。
之等一聯の軟膏については小堀等1)その他幾多の報告がなされている。抗ヒ剤配合水溶性軟膏に関しては原田2)等がレスタミンカーボワツクスについて,レスタミンG軟膏(Res-G-O.)については小堀等3),浦野等4),安原等5),神村等6),姉小路7),小森谷等8)その他によつて報告されており,Res-G-Oが主として湿潤性病変に対して有効であり,又配合されたLorothidol(Actamer)の殺菌効果により,膿痂疹に対しては勿論,湿疹の二次感染防止に対しても甚だ有意な薬剤であるとされている。しかし本剤はグリテールを含むため,その特有の臭気が無色無臭の膏剤と言う我々の現想から本剤をして稍々後退せしめている観を免れない。
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