Japanese
English
皮膚科図譜・80
ボーエン病
Bowen's dermatosis
植村 隆
1
1東京大学皮膚科
pp.1062
発行日 1957年12月1日
Published Date 1957/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202111
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
75歳男子。40年前左臀部外側に小局面発生,漸次拡大し最近に至ってその一部特に盛り上つてきた。現在15×13cm境界鮮明な褐色斑。周縁の一部細く堤防に隆起する他面内に豌豆大の隆起数個あり,特に色濃く,その或るものは糜爛している他局面全体概して薄く落屑している。
隆起の1コを切除,組織検査に供するに,表皮マルピギー層肥厚し,有棘細胞核の大形,且つ不規則形のもの点々とし,又原形質の空胞化を認める。真皮上層に円形細胞浸潤。臨床上,組織学的にボーエン病とする。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.