Japanese
English
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Pseudomonas属菌体成分(TTG)による皮膚疾患の治療
PYROGEN (TTG) IN TREATMENT OF DERMATOSIS
永石 保
1
Tamotsu Nagaishi
1
1山口県立中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yamaguchi Prefectural Central Hospital
pp.1016-1018
発行日 1957年11月1日
Published Date 1957/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202098
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緒言
微生物に山来する発熱物質についてはSeibert,Welschを始めとして多数の研究があるが,Ginger,Riegelら(1950)がPseudomonas属の非病原菌から分離したPyromenに副腎皮質刺戟作用があることがWindle,Chamberらの実験により認められ,又,武田教授ら(1951)がPseudomonas fluorescensの菌体成分として分離精製したLipocarbohydrate-protein-complex(TTG)にもACTH,コーチゾン様作用のあることが証明されて以来,これらは臨床的に気管支喘息や関節リウマチの治療に使用されるようになつた。
皮膚科領域に於ける応用については既に,百瀨,谷村,谷中らの報告があるが,私もTTGを主として紅斑性皮膚疾患に使用して認むべき成績を収めたのでここに報告する。
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