Japanese
English
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最近経験したCongenital Ectodermal Defectの稀有症例について
A RARE CASE OF CONGENITAL ECTODERMAL DEFECT
石田 啓
1
Kei Ishida
1
1新潟大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Niigata University
pp.331-334
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201936
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Congenital ectodermal defect(以下Cong. e. d.略す)即ち先天性外胚葉性欠損症は外胚葉性に起因する皮膚その他の異常で,毛髪欠損又は過少,汗脂腺の欠損又は不全,歯牙の欠損又は発育不良,鞍鼻,爪の変形等を主症状とした疾患である本症については1883年,アメリカの歯科医Guilford1)が初めて報告して以来,皮膚科領域は勿論小児科,歯科,外科領域における先天性異常症として,専門医家によつて多数の報告例をみている。これに反して本邦では従来本症に関する報告例をみないし,又最近発行された日本皮膚科全書の中にも,この症例に関する記載は全然見受けられない状態である。
私は幸に最近,一見して先天性梅毒児を思わしめた定型的なCong. e. d.の1例を経験し,併せて本症の診断及び誘因等に関する文献的考察の2,3について報告する。
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