原著
産婦人科領域における複合鎭痛剤Ircodinの応用について
高田 道夫
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.703-708
発行日 1956年10月10日
Published Date 1956/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201432
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多種多様の疾患に附随する疼痛は,肉体的苦痛のみでなく,激しい場合は勿論,軽度の場合も,長く持続又は固着する時は精神的障碍をも惹起することが珍らしくない。
疼痛に対しては軽重を問わず,種類,性質,部位,及び経過に応じ,その発生機序を究明して適切な治療を試みることは重要なことであるが,日常の産婦人科患者の訴えにおいて,その確たる原因を見出し得ない場合も少なくない。
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