診療室
人工妊娠中絶に於ける鎭痛藥パーポンAの応用
藤生 太郎
1
,
松岡 道夫
1
,
堀部 茂
1
1国立京都病院
pp.627-628
発行日 1955年6月10日
Published Date 1955/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201206
- 有料閲覧
- 文献概要
緒言
妊娠初期の人工中絶手術に際しての疼痛除去法として現在種々の方法が行われているが何れも一長一短があり理想的な方法は発見されていない。従つて現状では只一種の方法にのみ頼ることなく各方法の得失を理解して種々の条件に従つて各種方法を使い分けることが臨床上必要なことと考えられる。
我々は最近参天堂製藥発売の新鎮痛藥パーポンA(β—Dimethylaminoethyl-benzilamide Hydro—chloride)を妊娠初期の人工中絶施行時の疼痛除去に応用してみた所可なりの成績を挙げ得たのでここに報告する。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.