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多形滲出性紅斑と結節性紅斑との合併症症例追加—特にその病理に対する考察
宮沢 偵二
1
,
高瀨 勁
1
1石巻赤十字病院皮泌科
pp.1049-1050
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201849
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曩に宮沢1)は鳥山と共に東北大学医学部皮膚科外来を訪れた13例及び文献症例7例計20例の多形滲出性紅斑(以下E.e.mと略す)と結節性紅斑(以下E.nと略す)との合併症を検索して,その原因が結核と非常に密接な関係にあることを強調したがその際化膿菌による病巣感染についても些か言及し,簡単に結核アレルギーと推定しかねる症例もあることを述べた。我々は最近その発症原因が結核よりも連鎖状球菌によるアレルギー性組織反応と解釈すべき2例の合併症を経験したので報告したい。
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