--------------------
凍瘡に対する一知見—(微量ヒスタミン漸増注射療法)
小石 哲夫
1
1京都中央市民病院皮膚科
pp.123-129
発行日 1956年2月1日
Published Date 1956/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201615
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
凍瘡(Pernio)は凍傷(Congelatio)と同じく寒冷傷害の一種ではあるが,同一のものではない。
凍瘡は或一定部位に強くない寒冷が繰返し作用するか又は徐々に長時間作用して起る変化であるが,凍傷は一回の強い寒冷に依り生ずるので,凍瘡を慢性とすれば凍傷は急性症とも云える。然るに同じ環境にある者でも凍瘡に罹る者と罹らない者とがある。それは主として個人的耐寒力の強弱に由来する。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.